テストエンジニアがきついと言われる理由5選【実務経験5年以上の著者の本音】

ビジネス

「テストエンジニアがきつい理由は?」
「必要なスキルは?」
「長く活躍していくためには?」

テストエンジニアの仕事が気になり、このような気持ちを抱えていないでしょうか?
気持ちは非常に理解できます。私はテストエンジニアとして5年程勤務しましたが、働く前は不安しかありませんでした。

結論を言えば、テストエンジニアは誰でもできる簡単な仕事ではありません。
きついと思うところが多くあり、長く活躍するためには積極的にスキルアップする姿勢が大切です。

本記事では主に以下の内容を扱います。

  • テストエンジニアがきつい理由5選
  • 必要なスキル
  • 長く活躍するために必要なこと

内容を理解していただければ、仕事の厳しさが分かり働くための心構えが身に付きます。
これから、テストエンジニアを目指す方には最適な内容です。

実務経験5年で現場を知っている私が全力で解説しますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

テストエンジニアがきつい理由を5つに厳選して紹介

繰り返しますが、テストエンジニアは楽な仕事ではありません。
パソコンの前に座って黙々と作業するだけではなく、メンバーとのコミュニケーションも大切でミスが許されない仕事です。

チームで業務を行うので1人でもミスをしてしまうと、作業を大幅にやり直さなければいけません。
納品前の「最後の砦」なので業務に対する責任も相当にあります。

ここでは、テストエンジニアがきついと言われる理由を5つに厳選して紹介します。

前もってテストエンジニアのきつさが理解できるので、仕事選びの参考になり理想と現実のギャップに悩まされる心配もありません。

【理由1】テスターからステップアップできないと市場価値が上がらない

テスターの仕事を簡単に言えば、発売前の製品やアプリケーションが正常に動くかを確認する仕事です。

テストケースと言い、テスト実行の手順と理想となる実行結果をまとめたドキュメントがあります。テスターは、基本的にこのテストケースに従いテストの実行を行います。

テスターの仕事を通して、身に付くスキルは以下の通りです。

  • 製品に関する知識
  • アプリを操作して不具合を発見する技術
  • 不具合を文章にまとめる力

しかし、テストケースに書いている通りに操作を行い確認する業務がメインなので、どうしてもスキルの幅が広がりづらいです。

テスターはどうしても、アルバイトや新卒の若い社員が担当するので年齢が上がると仕事自体が少なくなります。

正社員でテストエンジニアとして長く働こうと考えたら、より上流の工程にステップできなければ難しいでしょう。

【理由2】急な予定変更がある時は精神的にキツイ

テストエンジニアの仕事量は多いか少ないかで言えば、確実に多いです。
システム開発は頻繁に仕様変更や機能の追加が行われ、その度にテストをする必要があります。

また、世の中の状況からITの需要は高くなり、新規の製品やサービスはどんどん生み出されています。

スケジュール通りに業務が進んでいたとしても、急に新しい仕事の依頼があるのは決して珍しくはありません。

納期間際に新規依頼が入るケースもあり、テスト対象のアプリや製品の詳細を急ピッチで覚えなければいけないこともあります。

たださえ、時間がない状態で追い打ちをかけるように業務が舞い込んでくるので、精神的には非常にきついです。

【理由3】不具合が何度やっても再現しない

テスト中に不具合を発見したら、どんな不具合でも欠かさずに報告する必要があります。
報告しないでそのまま放置すれば、不良品が世に出回ることになるからです。
したがって、1度発見した不具合はしっかりと記録しておく必要があります。

業務のミスで意外に多いのが、記録の取り忘れです。

スマートフォンアプリのテストを例にすると、不具合がある部分のスクリーンショットをとれば記録できますよね。ところが、うっかりと記録をとらずに次の操作手順に進んでしまうミスは結構多いです。

もう一度、同じ操作をしてすぐに不具合を再現する必要がありますが、そういう時に限って何回やっても再現できないことが多いです。

どうしても難しい場合はリーダーに相談するのですが、ほとんどは不具合が出るまで同じ操作を繰り返し行わなければいけません。

その間、次の業務に進むことはできないのでスケジュールは当然遅れてしまいます。

【理由4】比較的、ITスキルが低い人が多いのでひやひやする場面も

テストエンジニアの職場は、アルバイトや新人など比較的ITスキルが低い人が多いです。
もちろん、業界経験が長い方もいますが、ほとんどはリーダーや管理者として働いています。

比較的、職場環境はIT業界特有のピリピリした雰囲気はないのですが、その分ミスをしないかと冷や冷やする場面は多いです。

実際に起ったトラブルで、アルバイト社員がアプリのテストを別のバージョンで実施していたことが終了間際に判明し、テストケースをゼロからやり直した経験が複数回あります。

クライアントに謝罪して何とか納期を伸ばしてもらえたので助かりましたが、ミスをしてスケジュールが遅れたエピソードは正直言って少なくはありません。

テストエンジニアの仕事は、

「製品が仕様通りに動くか。」
「動作速度などパフォーマンスが求められている基準を満たしているか。」

などをかなり厳しくチェックしていきます。

仕事の性質から言って、少しのミスでも確実に許されないので精神的にはきついですね。

【理由5】納品前の「最後の砦」なので責任感がのしかかる

テストエンジニアは納品前の「最後の砦」という位置付けで業務を行います。
したがって、責任感がない人や普段から細かい所まで目が行き届かずミスが多い人にとっては少し難しい仕事でしょう。

もちろん、仕事を通して経験を積めば少しずつ業務に対応できるようになりますが、
大切なのは単に仕事を終わらせるだけではなく、いかに品質に対して責任を持てるかです。

テストケースを最初から最後まで終わらせるだけなら誰でもできます。

「テストケースには書いていないけれど、こんな操作もしてテストしてみた。」
これぐらい意識高く仕事に取り組める人が、スキルアップして長く働いています。

テストエンジニアに必要な最低限の3つのスキル

テストエンジニアの仕事は、大きく以下のように分かれています。

  • テストケースをもとにテストを実行するテスター。
  • テストケースを作成したり、テストの計画や設計を担当したりするテスト設計。
  • プロジェクトの進捗を管理するテスト管理。

仕事内容は違いますが、共通して必要なスキルは決まっています。

ここでは仕事内容の違いに関わらず、テストエンジニアに最低限必要な3つのスキルについて説明します。

【スキル1】システム開発の一連の流れを理解している

システム開発の流れが全く分からなければ、自分が開発工程の中でどの部分のテストをしているのか理解できません。

今実施しているのは機能単体のテストなのか、結合テストなのか。
そういった話に一切ついていけなくなります。

正直、テスターだけであればシステム開発について詳しくなくても仕事はできます。
ただし、システム開発に関する専門用語は職場で頻繁に飛び交うので、知識がほとんど無い状態だと非常に苦労します。

設計書やテストケースも、誰にでも分かるように懇切丁寧な解説付きで作られているわけではありません。
システム開発に関する常識的な知識はあることを前提に作成されています。

業界経験が少なければ基本情報技術者試験の参考書を一読して、必要最低限の知識は理解した方が良いでしょう。

【スキル2】どんなに小さなことでも報告を適切に行える

テストエンジニアの仕事に報告のスキルは大切です。
繰り返しますが、どんなに小さな不具合でも見逃してしまうと、不良品が世に出回ることになってしまいます。

「まぁこれくらいなら大丈夫でしょう。」という意識は、大きなトラブルにつながる可能性は高いです。

ただ単に欠かさず報告をするだけではなく、適切に伝えるスキルも必要です。
1度出た不具合がどうしても再現しない時は、リーダーに対して正確に不具合の詳細を伝えなければいけません。

報告が適切にできないと、誤った情報を伝えてしまい後々のトラブルに発展する可能性も十分です。

【スキル3】メンバーと上手くやって行ける協調性

チームで孤立してしまうと、仕事を行うのは難しいです。
仕事は個人プレーではなく基本的にチームで行います。

コミュニケーションがとりづらくなると業務が円滑に進みませし、大きなミスにつながってしまう場合があります。

メンバーと仲良くなるという意味ではなく、必要最低限の協調性があれば問題ありません。

「メンバー同士が話していたら、積極的に話に加わる。」
「たまには、自分からメンバーの進捗を確認してみる。」

などをすれば、話すきっかけができ孤立するケースは無くなります。
協調性は非常に大切ですので、仕事を選ぶ際の参考にしてみてください。

テストエンジニアとして長く活躍するために必要なこと

テストエンジアとして長く活躍するためには、テスターだけでは難しいです。
とは言っても、業務上の都合もあるので100%自分のやりたい仕事ができるわけではありませんが・・・。

テストエンジニアは、テスターが担当するテスト実行の仕事が多いので、潰しが効かないとも言われています。

スキルがあまり身に付かないので、結果的に市場価値が上がらず年齢とともに仕事が少なくなります。

テストエンジニアとして長く働いていくためには、ずっと同じ仕事をしていれば良いと考えていてはダメです。

自分から積極的にスキルを学び会社に働きかけをして、テスターより上流の仕事にステップアップする必要があります。

【基本】コミュニケーション力や管理能力を身に付ける

テスターからテスト設計・管理者などの上流の工程の業務にステップアップする時に、コミュニケーション能力と管理能力は業務を行うベースです。

人と接し周囲を巻き込み仕事をする力がなければ、いくら知識があっても生かすことはできません。
リーダーや管理者クラスの人は、スキルがありながらもプロジェクトを成功に導くコミュニケーション能力や管理能力を持ち合わせています。

身に付ける方に決まりはありませんが、書籍などで勉強するよりも休日などを利用してセミナーに参加するとより実践的なスキルが身に付きられるでしょう。
今はオンラインで受けられるので、誰でも気軽に参加できます。

コミュニケーション講座・セミナー一覧:日経ビジネススクール
コミュニケーションの講座・セミナーの検索結果一覧ページです。:日本経済新聞社グループが国内外の一流校・パートナーとの提携によって開講する公開セミナー・企業研修プログラムです。ビジネス、英語、テクノロジーの分野で必要な知識、理論、スキルが身につくほか、講師陣・受講者との交流を通して豊かなつながりを築けます。

誰にも負けないぐらい知識・スキルを身に付けて差別化する意識を持つ

努力しない人にチャンスはやってこないと言う通り、テストエンジニアとして高収入で長く働いている方の知識やスキルを得ようする意欲は相当なものです。
勉強するのが日課であるくらい、さまざまな情報を得る努力を欠かしません。

「IT系の情報誌で幅広くスキルを得る。」
「テスト技法関連の書籍はほぼ読破。」
「IT関連のセミナーは欠かさずチェック。」

などを当然のように行っています。
私が経験した職場では資格を積極的に取得する人は不思議といませんでしたが、上流の仕事を担当しているエンジニアほどスキルアップに対する取り組みは前向きでしたね。

他のテストエンジニアよりも秀でたものが少しでもあれば、仕事は次々と依頼されるでしょう。

テスト自動化ツールを使いこなせるようになる

テスト自動化はテストの実行(テスターの業務)を自動化させ、人の力を借りずに不具合を発見し業務の効率化を図る目的があります。

テスト自動化ツールを利用する大きなメリットは、工数の削減とヒューマンエラーを防ぐことができる点です。

手動と比べて素早く効率的にバグを発見できるので、工数全体を削減することができます。
また、先にも説明しましたが、テストを行っているのは人間なのでミスは付き物です。
テスト自動化ツールを使用すると、ミスを限りなくゼロに近づけることができます。

SeleniumやJenkinsなど代表的なツールは、多くの企業が導入しているので使用方法は確実にマスターしておきましょう。

プログラミングも勉強する

上流の仕事になるほど、プログラマーなどの開発部隊と接する機会が多いです。
その際に、プログラミングのスキルがあればコミュニケーションが円滑にとれるでしょう。
リーダーやマネージャーに開発経験者が多いのはそのためです。

仕事でプログラミングをする機会はありませんが、システム開発に関わっている以上、主要なプログラミング言語を一つでもマスターしておいて損はないでしょう。

システム開発の工程を理解していれば、テストエンジニアからプログラマーに転職できる可能性だって十分にあるのでキャリアの幅は広がります。
以下の記事では、おすすめのプログラミング言語について解説しています。

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まとめ

テストエンジニアがきついと感じるのは、総じて仕事を作業的に感じている時です。
テスターに至っては、相当な数のテストケースをこなさなければいけません。
仕事がつらいとか楽しいとか感じている余裕はないでしょう。

逆に、品質に対して責任感があり、業務を完了される目的よりも「どうすればシステムがもっと良くなるか。」を考えて業務に取り組めれば、やりがいは出てきます。
やらされ仕事ではないので、多少の予定変更やトラブルにも動じなくなるでしょう。

テストエンジニアはプログラマーに比べて身に付くスキルが少ないので、人によっては市場価値が上がりづらいです。

求人数自体も多くはないので、長く仕事をしていくためにはスキルアップに意欲を持ち、努力して差別化できるスキルを身に付けることが必要でしょう。

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