論文概要
- published: November 20, 2019
- DOI: 10.1016/j.joule.2019.08.009
- ISSN: 25424351
- 論文リンク: https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S254243511930412X
著者は何を達成したの?
- 熱電素子を利用した温度差発電方法を提案
- 夜間に発電できる
- LEDを点灯させることができる
この手法のキーポイントは何?
- 夜間の放射熱に注目したシステム設計
自分の研究にどう役立つか?
- 夜間のIoTデバイス開発
次に読む論文は?
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手法
上の図Aが開発された装置の概要です。
Bが実際に開発されたものです。
仕組みはシンプルです。
発電に使われているのは、熱電素子という温度差を電力に変換できるデバイスです。
片面を熱し、もう片面を冷やすことで電力を発生させることができます。
今回の装置では、片面を夜空に向け、もう片面を地面側に向けています。
ここで夜空側では放射熱で冷やされ、もう片面との温度差が発生します。
これにより電力を発生させることができます。
結果
電気的特性
電流に対する電力と電圧を示したグラフです。
最高で0.8mWの電力が発生していることがわかります。
LEDを点灯させるには十分な電力です。
温度差と電力の関係
時間経過に対する温度差と発生電力の変化を示したグラフです。
温度差の変化に対して、比例した電力が発生していることがわかります。
まとめ
今回の研究では、LEDを一つ点灯させるだけでしたが、
夜間でも自然エネルギーで発電ができることを示した非常に興味深い論文でした。
誤解や記述ミスなどもあるかと思いますが、コメント欄から指摘してもらえるとありがたいです!